学会印象記
「第105回米国泌尿器科学会(AUA)年次総会」印象記
後藤 章暢
1
1兵庫医科大学先端医学研究所細胞・遺伝子治療部門
pp.864-865
発行日 2010年10月20日
Published Date 2010/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102144
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第105回アメリカ泌尿器科学会年次総会は,5月29日~6月3日までの6日間,北緯37度,西経122度のサンフランシスコのMoscone Centerにて開催された。サンフランシスコはサンフランシスコ湾と太平洋の間に挟まれた長さ50kmの半島の先端にある。面積は約125平方km,人口は約75万人。また周辺の9つの地域を含めると600万人を越え,起伏に富んだ美しい地形で,市内には43か所もの丘があり,中でも有名な7か所の丘はダウンタウン周辺にある。学会期間中,多くの日本人泌尿器科医が学会のあいまをみつけ,世界的に有名なFisherman's WharfやAlcatraz,Golden Gate Bridgeなどに観光に出かけていた。気候は朝晩が冷え込み,ときおり雨が降るときがあったが,日が当たる日中はすがすがしい陽気であった。
学会場では2,000以上の演題が発表され,日本からはそのうちの約1割にあたる228演題が発表された。例年に比べ学会参加者の数が少なく感じられ,日本からの参加者はのべ約300名であった。会場はMoscone CenterのNorth,South,Westを中心に,近くのマリオットホテルも使用された。巨大なコンベンションセンターではあるが,会場内のアクセスがよくなく,各セッション会場間の移動に時間が取られ,参加者からは不満の声が上がっていた。しかし,日本国内と比べると規模的にはやはり桁違いである。
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