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編集後記
大家 基嗣
pp.176
発行日 2008年2月20日
Published Date 2008/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101356
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今月号の綜説,手術手技,セミナー,原著は,どの原稿もご執筆いただいた先生の「こだわり」が随所に出ていて,とても参考になる,読みごたえのある内容になっていると思います。
この原稿を書いている現在は年の瀬で,あと数日で新しい年を迎えます。子供の頃はこの時期,餅つきのために親戚が集まっていました。賑やかなことと,つきたてのお餅が食べられることで,とても楽しみにしていました。その楽しみが終わっても,すぐに正月がやってくる,もっと楽しいできごとがめじろ押しで,年末から正月にかけては一年でも最も楽しい時期でした。当時は歌にあるように,凧もあげ,独楽もまわし,羽子板でも遊びました。今で言うカウントダウンで正月を心待ちにしていたのが,いつの頃からか正月がくるのを,純粋に喜ばなくなった気がします。核家族化もあり,親戚中が集まりにくくなったことや,医師という職業の影響もあり,長期の休みがとれず,時代の隔たりを感じているのは私だけではないと思います。しかし,何とか,時間をつくって故郷に帰る貴重な機会であることに変わりはありません。自然に,過去のことが思い返される不思議な時期でもあります。
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