--------------------
編集後記
大家 基嗣
pp.602
発行日 2022年7月20日
Published Date 2022/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413207625
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
言葉が社会を変えたのか? それとも社会が変わったから言葉が注目されるのか? どちらかわからないのですが,「ダイバーシティ」という言葉は現在を表現しています.泌尿器科の人気の裏にもこの言葉が潜んでいる気がしています.「ダイバーシティ」が泌尿器科を選ぶ医師の背中を押しているかもしれません.
私が医学生であった頃,専門の診療科を選ぶ指標は極端にステレオタイプでした.勉強ができるのは「内科」,ガチッとした体格で体力に自信があるのは「外科」,スポーツ万能の細マッチョは「整形外科」といった感じです.同級生には個性が強い者が多く,基礎の教室に行った者,厚生省に入省した者もいる中で,個性のダイバーシティに見合うほど,専門科目のダイバーシティはある筈はなく,自分の個性に合いそうな科を求めてポリクリを回り,出会ったのが「泌尿器科」でした.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.