Japanese
English
特集 性感染症の現状
女性性感染症の現状
Female sexually transmitted disease
野口 靖之
1
Yasuyuki Noguchi
1
1愛知医科大学産婦人科
キーワード:
クラミジア感染症
,
HPV
,
淋菌感染症
Keyword:
クラミジア感染症
,
HPV
,
淋菌感染症
pp.791-795
発行日 2007年9月20日
Published Date 2007/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101264
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要旨 わが国では10歳代の性感染症の罹患者が急増している。特に,性器クラミジア・トラコマチス感染症は,男女ともに若年者を中心に罹患率が著しく増加しており,年齢にかかわらず性交渉を持つ者なら誰もがかかりうる感染症へと変貌した。本疾患は罹患しても自覚症状が乏しく,長期間無治療のまま放置されることが多く,女性不妊の原因として大きな問題になっている。また,女性性器におけるヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の持続感染は,子宮頸癌の原因になることが明らかになり,クラミジアとともに女性の生殖機能を脅かす性感染症として問題視されている。
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