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特集 性感染症の現状
クラミジア感染症の治療
Treatment for chlamydial infections
田中 正利
1
Masatoshi Tanaka
1
1福岡大学医学部泌尿器科
キーワード:
クラミジア
,
性感染症
,
治療
Keyword:
クラミジア
,
性感染症
,
治療
pp.781-785
発行日 2007年9月20日
Published Date 2007/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101262
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要旨 性感染症としてのクラミジア感染症の治療においてはマクロライド系(アジスロマイシン,クラリスロマイシン),テトラサイクリン系(ミノサイクリン,ドキシサイクリン),あるいはキノロン系(レボフロキサシン,トスフロキサシン,ガチフロキサシン)を治療薬として選択する。ペニシリン系,セフェム系,およびアミノグリコシド系などは治療薬とはならない。薬剤の投与期間は7日間が標準である。なお,アジスロマイシンは経口単回投与で有効性を示す。一般臨床ではクラミジアの薬剤耐性化は問題になっておらず,これら抗菌薬による治療は高い有効率を示す。また,セックスパートナーの治療も同時に行い,ピンポン感染を防ぐことも重要である。確実な服薬が行われていないための不完全治癒の可能性も少なくないので,治療後2~3週間目にクラミジアの検査を行い,治癒を確認することが望ましい。なお,血清抗体検査では治癒判定はできない。
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