特集 ここが聞きたい―泌尿器科処置・手術とトラブル対処法
                        
                        
                
                  
                  
              
              
              
                  
                  
                  
                  
                            
                                    Ⅰ.泌尿器科処置
                                    【導尿】
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    20.前立腺の腫大により前立腺部尿道の屈曲が強く,通過が困難な患者です。カテーテルの種類および手技のコツなどを含め,どのように対処すればよいでしょうか。
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                中島 耕一
                                            
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                                                三浦 一陽
                                            
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                                                石井 延久
                                            
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                  1東邦大学医学部泌尿器科
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.70-73
                
                
                
                  発行日 2007年4月5日
                  Published Date 2007/4/5
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101096
                
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- 文献概要
- 1ページ目
尿道バルーンカテーテルの留置あるいは交換がスムーズにできないということで,他科の医師より依頼を受ける場面にしばし遭遇する。こういう場面には,いくつかのパターンがあると思われる。すなわち,(1)真性包茎で包皮輪が狭く包皮の翻転ができない。または包皮輪がピンホール様のためカテーテルそのものが通過させられない,(2)重篤な心不全のため包皮の浮腫が著明で包皮の翻転ができない。包皮輪からカテーテルを挿入しても亀頭と包皮の間でループして戻ってきてしまう,(3)振子部尿道で粘膜が弁状形成をしてカテーテルの挿入ができない,(4)球部尿道の狭窄によりカテーテルの挿入が困難である,(5)球部から膜様部尿道への解剖学的理由からカテーテル挿入が困難である,(6)前立腺部尿道の解剖学的理由からカテーテル挿入が困難である(図1),などである。
それぞれの場面において泌尿器科医の腕の見せどころであるが,本稿においては前立腺部尿道でのカテーテル留置困難に対する対応を述べることにする。

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