小さな工夫
振動波砕石装置を用いた膀胱砕石術における膀胱鏡用外筒と腎盂鏡の接続法
野瀬 清孝
1
,
長田 幸夫
1
1宮崎大学医学部泌尿器科
pp.1111
発行日 2003年12月20日
Published Date 2003/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101004
- 有料閲覧
- 文献概要
振動波砕石装置(リソクラストTM)を用いた膀胱結石破砕術は有用な破砕術の一つであるが,結石と振動端子の接触がうまくいかなかったり1),破砕された結石が飛び散ってしまい,残石なく破砕するのは大変なことがある2)。今回,膀胱鏡用外筒と腎盂鏡を接続することにより,これらの点が改善されたので報告する。
破砕法 膀胱鏡の外筒は腎盂鏡より長いので外筒内面が見える(図1A)。外筒先端と膀胱壁の間に結石を挟むと結石は固定され振動波砕石装置で確実に破砕できる(図1B)。外筒内に入る小結石は外筒を膀胱壁に押し当てて外筒内で破砕すると破片が飛び散らず容易に破砕できるが,破砕せず下記の方法でそのまま排石したほうが効率がよい。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.