特集 前立腺疾患のすべて
Ⅲ 前立腺癌
診断のための検査と評価
腫瘍マーカーはどこまで役立つか
原 啓
1
Hiroshi Hara
1
1東邦大学医学部泌尿器科第1講座
pp.180-184
発行日 2003年4月5日
Published Date 2003/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100850
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1 はじめに
前立腺癌診断の三本柱は,PSA(前立腺特異抗原),DRE(直腸指診),TRUS(経直腸エコー)であることに異論はないであろう。その中でもPSAの前立腺癌診断における役割は最大であり,単に診断のみにとどまらない発展をみせている。
2001年に改訂された「前立腺癌取扱い規約(第3版)」でも,腫瘍マーカー―前立腺特異抗原として,PSAについての詳細な記載が追加されている1)。
はたしてPSAを中心とした腫瘍マーカーは,前立腺癌の臨床の現場で,どこまで役立つのであろうか。その現状,今後の展望について概説する。
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