今月の臨床 良性卵巣腫瘍—治療方針
診断
良性・悪性の鑑別
10.腫瘍マーカー
稲葉 憲之
1
,
深沢 一雄
1
,
高見澤 裕吉
1
Noriyuki Inaba
1
1千葉大学医学部産婦人科
pp.267-269
発行日 1993年3月10日
Published Date 1993/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901204
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
婦人科悪性腫瘍の中でleading cause of deathと言われる卵巣癌は近年増加傾向にあり早期診断法の確立が待たれるが,子宮癌や乳癌とちがって細胞,組織採取による癌直達が不可能なため,画像,腫瘍マーカーによる診断,いわゆる状況証拠による診断の精度向上に努力が払われるわけである。本稿では腫瘍マーカーによる卵巣癌のスクリーニング=一次検診ではなく,存在する卵巣腫瘍の〈良・悪性の鑑別〉=二次検診について当科のデータを中心に概説する。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.