増刊号特集 前立腺疾患'96
前立腺肥大症
検査法の実際とこつ
ウロダイナミック検査—治療効果の判定
山口 脩
1
Osamu Yamaguchi
1
1福島県立医科大学泌尿器科
キーワード:
前立腺肥大症
,
尿流動態
Keyword:
前立腺肥大症
,
尿流動態
pp.67-70
発行日 1996年3月30日
Published Date 1996/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901725
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はじめに
前立腺肥大症(BPH)に対する諸検査のなかで,ウロダイナミック検査は,排尿障害の重症度や治療効果の判定に不可欠の検査法として位置付けられている。最近の知見によると,BPH患者の排尿障害には,肥大腺腫による尿道閉塞のみならず膀胱の収縮力障害も関与することが明らかにされた。このように複雑な排尿病態を扱うに際し,今一度ウロダイナミック検査法の有する意義と限界を再認識する必要があると思われる。本稿では代表的なウロダイナミック検査法として,尿流測定,膀胱内圧測定および圧—流量測定を解説した。
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