特集 前立腺疾患のすべて
Ⅰ 前立腺疾患診療の基本
画像診断はどこまで役立つか―超音波を中心に
小島 宗門
1
Munekado Kojima
1
1名古屋泌尿器科病院
pp.20-24
発行日 2003年4月5日
Published Date 2003/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100820
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1 はじめに
前立腺の病態生理を明らかにし,正しい診断を下す過程において,画像診断が果たす役割は大きい。前立腺は骨盤深部に位置するため,一昔前までは,画像診断には不適な臓器の1つであった。しかし,1960年代後半に始まる経直腸的超音波断層法(transrectal ultrasonography:TRUS)の開発1)により,この分野には画期的な進歩がもたらされた。
ここでは各種前立腺疾患について,超音波検査を中心とした画像診断の有用性とその限界について概説する。
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