交見室
第78回千葉泌尿器科集談会に参加して
香村 衡一
1
1国立佐倉病院泌尿器科
pp.273
発行日 2003年3月20日
Published Date 2003/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100817
- 有料閲覧
- 文献概要
千葉泌尿器科集談会は毎年春と冬に2回行われている。今回は2002年11月30日に千葉駅もよりの「ぱるるプラザ」で行われた。今回の特別講演は大変感銘深いものであったので,印象を記したい。
特別講演は,はじめに慈恵医大柏病院の岸本幸一部長の「鏡視補助下腎摘除術」,次に京都府立医大の三木恒治教授の「腎がんに対する治療―京都府立医大での試み」であった。癌の治療は拡大手術からより低侵襲への治療へと大きな流れとなっている。特に,泌尿器科領域では平成14年度より腎癌への鏡視下手術が保険適用を認められてからは,多くの施設が真剣に腎癌の低侵襲手術に取り組み始めている。岸本先生は医科歯科大学グループのように,内視鏡を補助的に開腹術に使用して創を小さくする方向で工夫され,三木先生はハンドアシストでより安全な方法から鏡視下手術に取り組んでいる。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.