病院めぐり
都立府中病院泌尿器科
押 正也
1
1都立府中病院泌尿器科
pp.270
発行日 2003年3月20日
Published Date 2003/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100815
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「府中市」は東京都のほぼ中央に位置し,新宿副都心から西方20数kmの距離にあります。この地はその昔,大化の改新のおり武蔵国の国府が置かれ,政治・文化の中心地として栄えていた場所です。都立府中病院はその府中市の西北端,国立市と国分寺市が隣接する場所にあります。病院の周囲にはまだ雑木林が残っており,広々としたキャンパスには救命・救急センター,都立神経病院,神経科学総合研究所,府中療育センター,多摩がん検診センター,府中看護専門学校,医師・看護師宿舎などの施設を有しています。
都立府中病院は,昭和27年に結核病院としてこの地に開設されました。その前身は昭和15年に健民健兵策の一環としてこの地に設けられた「修練道場」で,戦後は「保養所」として主に結核に対応し,その建物は「御殿」と呼ばれていました。その後,時代のニーズに応えて,結核病院から一般病院へと変貌し,昭和45年7月より区外唯一の都立総合病院としてスタートしました。この際,泌尿器科も開設され,初代医長として星野嘉伸先生が東京大学医局より赴任されました。星野先生は泌尿器外科を前面に打ち出し,手術患者を中心に診療に当たられました。泌尿器科のニーズの増大に伴い医員も徐々に増加し,現在,部長1名,医員2名,非常勤2名の計5人体制で診療に当たっています。部長(筆者:平成6年~)以外は東京大学医局からのローテーションで構成されています。
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