グラフ
明るくモダンな画期的な施設—東京都立府中療育センター
横山 正次
,
本誌編集室
pp.69-76
発行日 1968年9月1日
Published Date 1968/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914124
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この6月,東京都府中市の一隅に重症および重度心身障害児のための療育センターが開設された。これはとくに最近世間の関心を集めている心身障害児対策について,東京都が数年来懸案とし努力を続けてきたもので,障害者の保護・指導・訓練を行ない,その人格形成を助長し,社会復帰・家庭復帰の可能性を引き出し,さらに障害者の発生予防までを目的とした画期的な施設である。将来はこれに隣接して心身障害総合研究所の併設も予定されており,従来とかくなおざりにされがちであった分野だけに,関係当事者のみならず,都民全体に大きな希望と光明をもたらしている。施設の全容はあくまで明るくモダンで,従来のこの種の施設のイメージを払拭する。
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