交見室
寺島和光先生の意見に対して
岩室 紳也
1
1厚木市立病院泌尿器科
pp.93
発行日 2004年1月20日
Published Date 2004/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100453
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本誌第57巻13号の「交見室」で,寺島和光先生は「ステロイド軟膏の塗布は,今日最もホットな話題である。それにもかかわらず,本誌の15頁を費やした大座談会で,これについてはたった1/3頁しか費やしていないのは驚きである(出席者の勉強不足?)。」と指摘され,いくつもの論文を紹介していただいています。確かにステロイド軟膏を使うことで,使わない場合より包皮翻転がしやすくなるという事実があり,そのことは特に否定するつもりもありません。ただ,短期的な副作用がない,あるいは検査データ上コルチゾールの変動が認められなかったというだけでステロイド使用を積極的に勧める根拠にはならないのと,ステロイドに対する親の拒否感もあると考え,敢えて「(ステロイド軟膏を)積極的にトライするメリットがあるのかどうかという点について,早急に議論するべきだと思います。」と問題提起をさせていただいています。
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