病院めぐり
日立製作所 水戸総合病院泌尿器科
吉井 慎一
pp.612
発行日 2005年7月20日
Published Date 2005/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100366
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水戸総合病院は,茨城県の県庁所在地である水戸の隣,勝田駅から徒歩5分のところにある。約10年前に合併し誕生した“ひたちなか市”にあるが,日立製作所水戸分院として誕生したため,工場名にちなんで水戸総合病院となっている。病院の前身は,昭和15年の日立兵器水戸診療所で,昭和20年に病床15床の日立製作所水戸分院として発足した。病院の形態を成したのは昭和34年で,ベッド数62床,医師8名,看護師33名であった。現在は病床数215床,常勤医師37名,総職員数356名である。臨界事故を起こした東海村から約10km圏内であるが,自然災害の少ない住みやすい地域である。人口も15万人を超え,水戸市に比べると人口当たりの医師の数はかなり不足している。企業の福利厚生の1つとして存在するが,現在は茨城病院センターの病院として,所員以外の患者が80%を占める地域中核病院としての役割を担っている。
泌尿器科の開設は新しく,鶴田敦先生が水戸総合病院の院長に就任した平成2年6月に,病床を持つ診療科としてのスタートを切った。平成4年4月には吉井慎一医師が赴任し,平成11年4月からの2年間は筑波大学より岩堀嘉郎先生が派遣され,平成13年4月からは同じく筑波大学から岩崎明郎医師が赴任した。現在は吉井副院長,岩崎主任医長の2名で診療を行い,週1回外来を鶴田名誉院長が行っている。
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