特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス
G.核医学的診断法
【副腎シンチグラフィ】
68.副腎シンチグラフィの適応,方法,基本的読影法について教えて下さい。
谷口 明久
1
,
宮崎 知保子
2
1市立札幌病院泌尿器科
2市立札幌病院画像診療科
pp.233-237
発行日 2006年4月5日
Published Date 2006/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100115
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1 はじめに
副腎は生命維持に欠かせない重要な内分泌臓器であり,外層の皮質と内層の髄質から構成される。皮質からはミネラルコルチコイド,グルココルチコイド,性ホルモンが,髄質からはカテコーラミンであるノルアドレナリン,アドレナリンが合成され分泌される。これらの産生異常によりさまざまな臨床症状が引き起こされる。副腎シンチグラフィは合成過程に取り込まれる薬剤を使用することにより,副腎や腫瘍の機能や代謝を反映し,血液所見,CTやMRI画像所見と併せて的確な診断に到達するための有用な検査である。
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