特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス
G.核医学的診断法
【腎シンチグラフィ】
67.腎シンチグラフィの適応,方法,基本的読影法について教えて下さい。
谷口 明久
1
,
宮崎 知保子
2
1市立札幌病院泌尿器科
2市立札幌病院画像診療科
pp.228-232
発行日 2006年4月5日
Published Date 2006/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100114
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1 はじめに
腎シンチグラフィは,非侵襲的に腎の形態と機能を同時に評価できる有効な検査法である。使用する腎放射性医薬品は,その集積機序の相違から糸球体濾過物質のTc-99m DTPA,近位尿細管分泌物質のTc-99m MAG3,および尿細管集積物質のTc-99m DMSAに大別され,臨床検査の目的にしたがって使い分けられる。採血法を加えることにより糸球体濾過量(GFR)や有効血漿流量(ERPF)が算出され,分腎機能も求められることも大きな利点といえる1)。
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