特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス
E.X線検査法
【CT】
60.三次元CT検査の適応,方法,基本的読影法について教えて下さい。
鞍作 克之
1
1大阪市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
pp.200-203
発行日 2006年4月5日
Published Date 2006/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100107
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1 はじめに
腎の腫瘤性病変の画像診断では,以前より超音波検査に引き続き,MRIよりCTが優先して施行される傾向であった。さらに,近年,マルチスライスCT(MDCT)の出現により,時間および空間能が格段に向上し,高精細な三次元画像表示が可能となった。このため,現在,腎のスクリーニング,病変の浸潤度および血管の評価に関して,CTはMRIより優位な画像診断であると位置づけされている。
本稿では,腎病変を中心として,MDCTを使用した三次元画像表示(いわゆる三次元CT)の原理,適応とその役割を概説する。
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