特集 ここが聞きたい―泌尿器科検査ベストプラクティス
A.一般臨床検査法
■診察法
【神経系検査】
9.挙睾筋反射,球海綿体筋反射の観察方法について教えて下さい。
赤倉 功一郎
1
1東京厚生年金病院泌尿器科
pp.44-45
発行日 2006年4月5日
Published Date 2006/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100056
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1 基本的事項
挙睾筋反射および球海綿体筋反射は,角膜反射や腹壁反射などとともに表在反射(superficial reflex)の1つである。表在反射とは,皮膚または粘膜に加えられた刺激により筋収縮が起こる反射であり,表1に示すような反射が知られている1)。これらのうち,泌尿器科領域においては,挙睾筋反射(cremasteric reflex),球海綿体筋反射(bulbocavernous reflex)および肛門反射(anal reflex)が重要であり,その頭文字をとってABC反射と呼ばれることもある。神経因性膀胱の診断などに際して,神経障害の部位を推定するための補助診断法として用いられる2)。
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