Japanese
English
特集 Elastic loadと息切れ
肋間筋の振動反射
Vibration reflxes in intercostal muscles
本間 生夫
1
Ikuo Homma
1
1東京慈恵会医科大学第2生理
12nd Dept. of Physiology, Jikei Univ. School of Med.
pp.867-871
発行日 1982年9月15日
Published Date 1982/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204069
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
ヒトの四肢の筋肉上あるいは腱上に振動器をあて,100Hzで刺激するとその筋は不随意性に収縮する。しかもその収縮の強さは振動刺激を与えている間,徐々に増大してくる。この振動による反射性筋収縮をHag—barthは緊張性振動反射(Tonic Vibration Reflex:TVR)と名付けた16)。
ヒトに限らず多くの動物の骨格筋には第1次終末(the primary muscle spindle ending)と第2次終末(the secondary muscle spindle ending)の2種類の感覚受容器を含む筋紡錘(muscle spindle)という小さな器官が無数に存在している。これら受容器は筋紡錘が伸展される(stretch)と興奮するという性質をもっている。第1次終末はよりdynamicな伸展に反応し,第2次終末はよりstaticな伸展に反応する。第1次終末の研究は古典的伸張反射(stretch reflex)の受容器として,Ia求心性神経線維と共によく進められており,脊髄の同名アルファ運動ニューロンに興奮性人力を,拮抗性アルファ運動ニューロンに抑制性入力を送っている13,17,24,25)。
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.