Japanese
English
症例報告
Exophiala jeanselmeiによるPhaeohyphomycosisの1例
A case of phaeohyphomycosis due to Exophiala jeanselmei
常光 龍輔
1
,
中西 元
1
,
山崎 修
1
,
近藤 厚敏
1
,
赤木 理
1
,
佐々木 恵美
2
Ryusuke TSUNEMITSU
1
,
Gen NAKANISHI
1
,
Osamu YAMASAKI
1
,
Atsutoshi KONDO
1
,
Osamu AKAGI
1
,
Emi SASAKI
2
1社会保険広島市民病院皮膚科
2社会保険広島市民病院細菌検査室
1Department of Dermatology, Hiroshima City Hospital
2Laboratory of Bacteriology, Hiroshima City Hospital
キーワード:
phaeohyphomycosis
,
コルチコステロイド内服
,
日和見感染
,
Exophiala jeanselmei
Keyword:
phaeohyphomycosis
,
コルチコステロイド内服
,
日和見感染
,
Exophiala jeanselmei
pp.821-823
発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904083
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64歳,男性.職業は農業.多発性筋炎のためプレドニゾロン内服中,左手首に発赤を伴う結節を生じた.感染粉瘤を疑い全摘するも,手術から1年2か月後に同部位に結節が多発したため,当科を再受診.組織学的には真皮内に辺縁にepithelioid cellの集簇を伴った好中球性の膿瘍と多数の核塵を認めた.PAS染色にて菌糸,胞子型の真菌要素がみられ,菌学的にはサブロー培地で黒色絨毛状のコロニーを形成しスライド培養の結果,Exophiala jeanselmeiと同定した.イトラコナゾール100mg/日内服を2か月半続けるも症状不変のため,局麻下にすべての結節を全摘した.その後フルコナゾール100mg/日内服を4週間続け,現在無投薬で経過を観察しているが再発はみられていない.結節が多発したexophiala jeansemei感染症は比較的稀なため,日和見感染症の一つとして報告した.
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