Japanese
English
治療
関節症状に対してエトレチナートが奏効した掌踪膿疱症の2例
Successful treatment with etretinate for osteoarthritis in two patients with palmoplantar pustulosis
菅原 伸幸
1
,
安部 正敏
1
,
田村 敦志
1
,
石川 治
1
Nobuyuki SUGAWARA
1
,
Masatoshi ABE
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
掌蹠膿疱症
,
骨・関節症状
,
エトレチナート
Keyword:
掌蹠膿疱症
,
骨・関節症状
,
エトレチナート
pp.473-475
発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903991
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症例は高度の関節症状を伴った55歳と40歳の掌蹠膿疱症の女性患者.単純X線像にて2症例ともに右胸鎖関節部と左胸鎖関節部,仙腸関節部に骨硬化像を認めた.両症例の関節症状は非ステロイド系抗炎症剤の内服に抵抗性であったが,エトレチナート内服により,皮疹および関節症状は改善した.エトレチナートは催奇形性,口唇炎,口角炎などの副作用の点から,掌蹠膿疱症に対してはやや使用しにくい薬剤であるが,関節症状の強い症例に対しては試みる価値のある治療薬と考えた.
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