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臨床統計
皮膚疾患患者のQOL—疾患特異的QOL評価票Skindex16日本語版作成の試み
Translation of Skindex 16 into Japanese, a disease specific instrument to measure quality of life in patients with skin diseases
檜垣 祐子
1
,
川本 恭子
2
,
加茂 登志子
2
,
堀川 直史
2
,
川島 眞
1
Yuko HIGAKI
1
,
Kyoko KAWAMOTO
2
,
Toshiko KAMO
2
,
Naoshi HORIKAWA
2
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
2東京女子医科大学精神神経科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University
2Department of Psychiatry, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
quality of life(QOL)
,
Skindex
,
QOL評価票
Keyword:
quality of life(QOL)
,
Skindex
,
QOL評価票
pp.301-303
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903890
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皮膚疾患においては痒みや外観上の問題が患者のQOLを低下させることが推察され,適切なQOLの評価方法が望まれる.そこで皮膚疾患特異的QOLの評価票であるSkindexを紹介し,その日本語版作成の意義について述べる.Skindexは1996年に英語版が作成され,その後当初の61項目から項目数を減らし,29項目からなるSkindex29,さらに16項目からなるSkindex16が作成された.これらは症状,感情,機能の3つの要素についての質問項目から構成され,患者がその度合いを回答するもので,その整合性,妥当性,弁別性などが確認され,皮膚疾患患者のQOLの測定においては感度が高く,優れた評価票であることが示されている.筆者らはSkindex16の日本語版の作成に取り組んでおり,近い将来,本邦の皮膚疾患患者のQOLの評価票としてSkindex16日本語版がQOLの研究に有用な手段の1つとなると考えている.
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