Japanese
English
原著
顔面の皮膚病変に対するリハビリメイク(R)の患者QOLへの影響
The effects of Rehabili-Make(R) (make-up for rehabilitation) therapy on quality of life of the patients suffering from facial skin lesions
檜垣 祐子
1,3
,
かづき れいこ
1
,
加茂 登志子
1
,
川本 恭子
2
,
川島 眞
3
Yuko HIGAKI
1,3
,
Reiko KAZUKI
1
,
Toshiko KAMO
1
,
Kyoko KAWAMOTO
2
,
Makoto KAWASHIMA
3
1東京女子医科大学附属女性生涯健康センター
2東京女子医科大学神経精神科
3東京女子医科大学皮膚科
1Institute of Women's Health,Tokyo Women's Medical University
2Department of Psychiatry,Tokyo Women's Medical University
3Department of Dermatology,Tokyo Women's Medical University
キーワード:
リハビリメイク(R)
,
Quality of Life (QOL)
,
Skindex-16
Keyword:
リハビリメイク(R)
,
Quality of Life (QOL)
,
Skindex-16
pp.879-883
発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101017
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
リハビリメイク(R)とは外見上の問題をもつ人の社会復帰を支援するメイクアップである.顔面に皮膚病変を有する女性86例(16~90歳,平均42歳,色素性病変22例,瘢痕17例,アトピー性皮膚炎7例,ざ瘡6例など)を対象に,リハビリメイク(R)のQOLへの影響を,化粧に対する満足度を含めて検討した.QOLの評価はリハビリメイク(R)前と2週間後にSkindex-16を用いて施行したほか,化粧に対する満足度をリハビリメイク(R)前,直後,2週間後にVASで測定した.Skindex-16スコアはリハビリメイク(R)前に症状19,感情52,機能34と,特に感情,機能面のQOLが低かったが,2週間後にはすべてのスケールスコアが有意に改善した.化粧への満足度はリハビリメイク(R)前の36mmから直後に90mmまで上昇し,2週間後にも有意に上昇していた.以上より,リハビリメイク(R)は患者のQOLを改善し,化粧への満足度を高めることが示された.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.