Japanese
English
症例報告
陰茎に多発した石灰沈着症の1例
A case of calcinosis cutis of the penis
原藤 玲
1
,
原田 玲子
1
,
海老原 全
2
Rei HARATOH
1
,
Reiko HARADA
1
,
Tamotsu EBIHARA
2
1東京電力病院皮膚科
2東京都済生会中央病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo Electirc Power Hospital
2Department of Dermatology, Saiseikai Central Hospital
キーワード:
陰茎石灰沈着症
Keyword:
陰茎石灰沈着症
pp.225-227
発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903869
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17歳,男性.陰茎に径12mm以下の結節が多発し,左上眼瞼に単発性の扁平小結節が認められた.また,両眼瞼を中心として顔面に稗粒腫様小丘疹が多数認められた.組織学的に陰茎では真皮浅層から深層に,上眼瞼では真皮浅層に,塊状物質ないし顆粒状物質が認められ,同物質はコッサ染色にて黒褐色に染色された.本症例は基礎疾患や外傷などの既往が明らかでなく,組織学的にも先行病変を示唆する所見に乏しいことから,idiopathic calcinosisである可能性が考えられた.陰茎石灰沈着症は稀であり,筆者らが調べえた限りでは,idiopathic calcinosisとしての報告例は自験例を含めて6例のみであった.
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