Japanese
English
症例報告
サルコイドーシスの経過観察中に肺癌を発症した1例
A case of lung cancer occurred during the treatment of sarcoidosis
沖田 博
1
,
大塚 勤
1
,
山蔭 明生
1
,
山崎 雙次
1
Hiroshi OKITA
1
,
Tsutomu OHTSUKA
1
,
Akio YAMAKAGE
1
,
Soji YAMAZAKI
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
サルコイドーシス
,
扁平上皮癌
,
喀痰細胞診
Keyword:
サルコイドーシス
,
扁平上皮癌
,
喀痰細胞診
pp.130-132
発行日 2002年2月1日
Published Date 2002/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903843
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59歳,男性.1992年頃より右前額部に紅色皮疹が出現し,しだいに拡大してきた.検査上,ZTT・γ—グロブリン・CH50が高値で,赤沈が亢進していた.組織所見で真皮内に境界明瞭な非乾酪性類上皮細胞結節を認め,サルコイドーシスと診断した.皮疹はプレドニゾロン内服・ステロイド軟膏外用により軽快した.その経過中に胸部単純X線写真で異常陰影を指摘され,喀痰細胞診の結果,扁平上皮癌と診断された.化学療法後,外科的に切除され,現在まで再発・転移は認めていない.サルコイドーシスの経過観察中に肺癌が合併することは稀であり,若干の文献的考察を加えて報告する.
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