Japanese
English
症例報告
6年後に転移を認めた悪性外毛根鞘腫
A case of malignant trichilemmoma with metastasis
三好 研
1
,
平田 靖彦
1
,
小玉 肇
1
,
松浦 喜美夫
2
,
荒木 京二郎
2
,
小田 勝志
3
,
福冨 敬
3
Ken MIYOSHI
1
,
Yasuhiko HIRATA
1
,
Hajime KODAMA
1
,
Kimio MATSUURA
2
,
Keijiro ARAKI
2
,
Katsushi ODA
3
,
Kei FUKUTOMI
3
1高知医科大学皮膚科学教室
2高知医科大学第1外科
3高知医科大学第2外科
1Department of Dermatology, Kochi Medical School
2Department of Surgery I, Kochi Medical School
3Department of Surgery II, Kochi Medical School
キーワード:
悪性外毛根鞘腫
,
34βE12
,
インターフェロンβ
Keyword:
悪性外毛根鞘腫
,
34βE12
,
インターフェロンβ
pp.80-82
発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903829
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54歳,女性.右鼠径部の腫瘍が広範囲かつ動静脈を巻き込んで深達していたために広範囲に摘出し,腫瘍細胞に取り囲まれた動脈は中膜レベルで剥離し,大腿静脈は人工血管に置換した.術後,肉眼的には確認できない腫瘍細胞が残存している可能性を考え,インターフェロンβ 300万単位を27回局注した.2年後の現在,再発は認めていない.腫瘍細胞は異型性が強く毛包分化を示し,34βE12を表出したが,34βB4を表出しなかったことから,悪性外毛根鞘腫と診断した.6年前に摘出された右大腿部腫瘤も同様の病理組織学的所見を呈していたため,右鼠径部腫瘍はリンパ節転移と考えた.
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