Japanese
English
症例報告
増殖性外毛根鞘腫様変化を伴った脂漏性角化症の1例
A case of seborrheic keratosis with proliferating trichilemmal tumor-like changes in histological findings
池田 秀幸
1
,
大塚 俊
1
,
山崎 雙次
1
Hideyuki IKEDA
1
,
Shun OHTSUKA
1
,
Soji YAMAZAKI
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Depertment of Dermatology,Dokkyo University School of Medicine
キーワード:
脂漏性角化症
,
悪性外毛根鞘腫
,
悪性化
Keyword:
脂漏性角化症
,
悪性外毛根鞘腫
,
悪性化
pp.817-819
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101328
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72歳,男性.1年前頃より,左肩甲部に1.3×1cmの境界明瞭な黒褐色隆起性腫瘤に気付き,2001年11月28日当科初診.脂漏性角化症の臨床診断にて局所麻酔下にて単純切除した.病理所見より増殖性外毛根鞘腫様変化を伴った脂漏性角化症と考えられた.脂漏性角化症の悪性化の要因として,染色体異常,機械的刺激,紫外線,ヒトパピローマウイルス,遊離脂肪酸の増加などが報告されている.また脂漏性角化症の悪性化の頻度と,一般日系人の皮膚悪性腫瘍の発生頻度の比較では明らかな差がなく,脂漏性角化症が特に悪性化しやすいことはなかった.
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