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特集 皮膚真菌症の新しい治療戦略
臨床研究
足白癬に対するイトラコナゾール(200mg/日)間欠内服療法
Itraconazole, monthly cycles of a week therapy for tinea pedis
小林 裕美
1
,
中西 健史
1
,
水野 信之
1
,
深井 和吉
1
,
石井 正光
1
Hiromi KOBAYASHI
1
,
Takeshi NAKANISHI
1
,
Nobuyuki MIZUNO
1
,
Kazuyoshi FUKAI
1
,
Masamitsu ISHII
1
1大阪市立大学大学院医学研究科皮膚病態学
1Department of Dermatology, Osaka City University Graduate School of Medicine
pp.56-60
発行日 2001年12月10日
Published Date 2001/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903785
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はじめに
イトラコナゾールは内服終了後もなお角質内に高い貯留性があることが知られている1〜3).この特性をいかし,欧米では,爪白癬に400mg/日,手足白癬には200mg/日を1週間内服,3週間休薬する間欠内服療法が推奨され,その安全性と有用性が示されている4,5).
本邦においても,足白癬の難治例に対し内服治療を行う際,患者からの同療法の選択希望は少なくないと考えられる.そこで,足白癬を対象に200mg/日を1か月に1週間のみ内服する間欠内服療法を行った症例を報告するとともに,この療法が患者のquality of life(QOL)に及ぼす影響についてアンケート調査の結果をもとに検討を加えたい.
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