Japanese
English
治療
日光角化症,Bowen病に対する炭酸ガスレーザーを用いたabrasion therapy
Abrasion therapy of solar keratosis and Bowen's disease with carbon dioxide laser
福田 知雄
1
,
塩原 哲夫
1
,
久保田 潤一郎
2
Tomoo FUKUDA
1
,
Tetsuo SHIOHARA
1
,
Junichiio KUBOTA
2
1杏林大学医学部皮膚科学教室
2杏林大学医学部形成外科学教室
1Department of Dermatology, Kyorin University School of Medicine
2Department of the Plastic and Reconstructive Surgery, Kyorin University School of Medicine
キーワード:
日光角化症
,
Bowen病
,
炭酸ガスレーザー
,
abrasion therapy
Keyword:
日光角化症
,
Bowen病
,
炭酸ガスレーザー
,
abrasion therapy
pp.83-86
発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903459
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症例1:76歳女性,右頬部の日光角化症.症例2:65歳男性,右頬部・左前額部の日光角化症.症例3:76歳女性,左上腕のBowen病.3症例とも皮膚生検を行い診断確定した後,外科用炭酸ガスレーザーを用いたabrasion therapyを施行した.症例1ではレーザー治療前後で皮膚生検を行い,組織学的にも治癒を確認した.1年半〜2年後の現在まで再発徴候を認めない.本法は,1)病変部を正確かつ迅速に治療できる,2)治療中にabrasionの状況を直視下で正確に観察できる,3)照射を繰り返すことで深さに応じた削皮を行うことができる,4)炭酸ガスレーザーの凝固能により術中,術後の出血が軽微など多くの利点を有している.手技も比較的簡単で,浅い部分に限局した上皮性腫瘍には推奨される治療法であると考えられた.
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