Japanese
English
治療
塩酸テルビナフィン錠の短期投与法が奏効したMicrosporum canisによる頭部白癬の1例
A case of tinea capitis due to Microsporum canis successfully treated with short term treatment of terbinafine
小林 三保子
1
,
比留間 政太郎
1
,
松下 明子
1
,
小川 秀興
1
Mihoko KOBAYASHI
1
,
Masataro HIRUMA
1
,
Akiko MATSUSHITA
1
,
Hideoki OGAWA
1
1順天堂大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
頭部白癬
,
Microsporum canis
,
塩酸テルビナフィン錠
Keyword:
頭部白癬
,
Microsporum canis
,
塩酸テルビナフィン錠
pp.1111-1114
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903432
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5歳,女児.Microsporum canisによる頭部白癬を塩酸テルビナフィン錠による4週間短期投与法で治療し,奏効した1例を報告した.初診の約1か月前,野良猫を飼育し始めたところ,後頭部を中心に脱毛斑を認めるようになった.病毛の直接検鏡により毛外性小胞子菌性寄生を認め,培養でM.canisを分離した.塩酸テルビナフィン錠125mg/日を4週間内服および洗髪のみで治療し,投与開始後8週目で菌は陰性化し,4か月後には脱毛斑も完全に消失した.わが国における本剤による頭部白癬の治療例の報告は11例あり,投与期間は2週間から22週間であり,今後投与期間の検討が必要と考えた.
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