Japanese
English
症例報告
血中可溶性IL−2レセプター高値を示した急性痘瘡状苔癬状粃糠疹の2例
Two cases of pityriasis lichenoides et varioliformis acuta with high serum level of sIL-2R
松本 佳子
1
,
三浦 宏之
1
,
小塚 雄民
1
Yoshiko MATSUMOTO
1
,
Hiroyuki MIURA
1
,
Takehito KOZUKA
1
1国立大阪病院皮膚科・アレルギー科
1Department of Dermatology and Allergology, Osaka National Hospital
キーワード:
急性痘瘡状苔癬状粃糠疹
,
可溶性IL−2レセプター
,
リンパ球増殖性疾患
Keyword:
急性痘瘡状苔癬状粃糠疹
,
可溶性IL−2レセプター
,
リンパ球増殖性疾患
pp.965-967
発行日 2000年11月1日
Published Date 2000/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903394
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急性痘瘡状苔癬状粃糠疹の2例を報告した.症例1は13歳,女性.咽頭痛に引き続き,落屑と黒色痂皮が付着する紅斑を四肢体幹にみた.症例2は21歳,男性で落屑や痂皮は比較的少なく,全身症状もなかった.2例ともジアフェニルスルホンおよびステロイド内服にて皮疹は軽快し,再発をみない.この間,リンパ球の活動性の指標とされる可溶性IL−2レセプターを測定したところ,病勢にほぼ一致して高値を示し,症状がより重症であった症例1のほうが高い値を示した.このことは本疾患がリンパ球増殖性疾患とする説の一助となりうる興味深い所見と考えた.
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