Japanese
English
治療
大腿後面の慢性膿皮症の治療の試み
Therapeutic challenge for the chronic pyoderma on the posterior surface of the thigh
西條 忍
1
,
丹 正義
2
Shinobu SAIJO
1
,
Masayoshi TAN
2
1岩手県立胆沢病院皮膚科
2岩手県立胆沢病院外科
1Department of Dermatology, Iwate Prefectural Isawa Hospital
2Department of Surgery, Iwate Prefectural Isawa Hospital
キーワード:
慢性膿皮症
,
Staphylococcus aureus
Keyword:
慢性膿皮症
,
Staphylococcus aureus
pp.849-851
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903365
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
74歳,男性.2年前から右大腿後面に圧痛のある局面があり,時々数か所から膿が出ていた.初診時,右大腿後面の大部分にわたって多数の嚢腫が真皮下層の一定の深さで網目状に交通し,そこから多数の瘻孔が皮表に開口していた.嚢腫の底部が残るようにして蓋の部分を切除してみたところ,まるで網状植皮をしたかのように網目状の嚢腫上皮が残った.上皮化完了に伴い,CRP上昇や白血球増多,高γ-グロブリン血症,貧血が正常化した.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.