Japanese
English
症例報告
Cellular neurothekeomaの1例
A case of cellular neurothekeoma
加藤 文博
1
,
江口 弘晃
1
,
堀越 貴志
1
,
杉山 貞夫
1
,
薄井 正道
2
Fumihiro KATO
1
,
Hiroaki EGUCHI
1
,
Takashi HORIKOSHI
1
,
Sadao SUGIYAMA
1
,
Masamichi USUI
2
1札幌医科大学皮膚科学教室
2札幌医科大学整形外科
1Department of Dermatology, Sapporo University of Medicine
2Department of Orthopedics, Sapporo University of Medicine
キーワード:
cellular neurothekeoma
,
nerve sheath myxoma
Keyword:
cellular neurothekeoma
,
nerve sheath myxoma
pp.260-262
発行日 2000年3月1日
Published Date 2000/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903162
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13歳,女性.初診の1か月前,左第3指基節骨部に表面平滑な紅色の皮下腫瘤が出現して徐々に拡大し,圧痛,伸展障害を伴うようになった.初診時,腫瘤は母指頭大であった.病理組織学的に腫瘍細胞は真皮全層にわたり,小葉状の発育を呈しながら増殖し,特徴的な神経細線維を模した渦巻き状構造を形成していた.各々の小葉は豊富な粘液基質を背景に類円形から短紡錘形の細胞が,散在性あるいはいくつか集まって増生していた.核の多形成には乏しく,核分裂像はほとんど認められなかった.免疫組織学的にはpH2.5アルシアンブルー染色で小葉構造の間質にわずかに陽性,腫瘍細胞のごく一部にのみS100蛋白染色は陽性所見が得られた.
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