Japanese
English
症例報告
巨大表皮嚢腫の2例
Two cases of giant epidermal cyst
津田 基晴
1
,
辻本 優
1
,
大場 泰良
1
,
鈴木 衛
1
,
三崎 拓郎
1
,
斎藤 明宏
2,3
Motoharu TSUDA
1
,
Masaru Tsujimoto
1
,
Yasunaru OHBA
1
,
Mamoru SUZUKI
1
,
Takurou MISAKI
1
,
Akihiro SAITOU
2,3
1富山医科薬科大学第1外科学教室
2富山医科薬科大学皮膚科学教室
3こすぎ皮膚科クリニック
1First Department of Surgery, Toyama Medical and Pharmaceutical University
2Department of Dermatology, Toyama Medical and Pharmaceutical University
キーワード:
巨大表皮嚢腫
,
巨大粉瘤
Keyword:
巨大表皮嚢腫
,
巨大粉瘤
pp.1147-1149
発行日 1999年12月1日
Published Date 1999/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903086
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巨大表皮嚢腫の2例を報告した.症例1は38歳,男性.23年前から左鼠径部腫瘤を自覚していたが,径の増大を認めたため当科を受診した.腫瘤は8×5×3cmで可動性はなかった.腰麻下に腫瘤を摘出し表皮嚢腫であることを確認した.症例2は55歳,女性.10年前から臀部腫瘤を自覚していたが,径の増大を認めたため当科を受診した.腫瘤は11×8×4cmで可動性はなかった.局麻下に腫瘤を摘出し表皮嚢腫であることを確認した.5cmを超える巨大表皮嚢腫は可動性がなくなり術前診断が難しいことがある.文献的に長期経過した巨大な表皮嚢腫は悪性変化の可能性があり注意が必要である.
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