Japanese
English
症例報告
成人に発症した血管芽細胞腫の1例
A case of angioblastoma appeared in adult
松下 哲也
1
,
松尾 光馬
1
,
大森 一範
1
,
峰咲 幸哲
1
,
横井 清
1
,
新村 眞人
1
Tetsuya MATSUSHITA
1
,
Koma MATSUO
1
,
Kazunori OHMORI
1
,
Yoshinori MINESAKI
1
,
Kiyoshi YOKOI
1
,
Michihito NIIMURA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
血管芽細胞腫
,
電子線治療
Keyword:
血管芽細胞腫
,
電子線治療
pp.924-926
発行日 1999年10月1日
Published Date 1999/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903029
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50歳男性の右肘窩部に生じた血管芽細胞腫の1例を報告した.臨床的に約5か月間で増大,多発してきた丘疹,小結節で,疼痛を伴っていた.HE染色で真皮上層から下層にかけて,未熟な血管内皮細胞様細胞からなる腫瘍細胞巣が島状に増生していた.酵素抗体法による抗ヒト第VIII因子関連抗原は陰性であった.電子線治療を施行したところ,3か月後に皮疹は色素沈着を残して消失した.成人に発症した場合,臨床像,臨床経過が特徴であると考え,自験例を含めて,過去40年間の10歳以後に発症した症例を比較検討した.
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