Japanese
English
症例報告
アルベンダゾールによる脱毛症の1例
Telogen effluvium caused by albendazole
坂井 博之
1
,
飯塚 一
2
Hiroyuki SAKAI
1
,
Hajime IIZUKA
2
1旭川厚生病院皮膚科
2旭川医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Asahikawa Kosei General Hospital
2Department of Dermatology, Asahikawa Medical College
キーワード:
アルベンダゾール
,
薬剤性脱毛症
,
休止期脱毛
Keyword:
アルベンダゾール
,
薬剤性脱毛症
,
休止期脱毛
pp.407-409
発行日 1999年5月1日
Published Date 1999/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902896
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北海道北見市に在住の60歳男性に生じたアルベンダゾールによる脱毛症の1例を経験した.C型慢性肝炎に併発した肝多包虫症に対しアルベンダゾールの内服治療を開始したところ,内服約2か月後に全身に急激な脱毛が生じてきた.脱毛部の組織学的所見では成長期毛包の消失が認められ,残存する毛包は漏斗部より上方で開大し,層状あるいは無構造様物質で占められていた.アルベンダゾールの内服中止により脱毛は改善し,毛髪は完全に回復した.薬剤性脱毛症と休止期脱毛について文献的に考察を加え報告する.
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