症例
アルベンダゾールによる休止期脱毛症の1例
金丸 志保
1
,
成田 幸代
,
天野 正宏
,
坂本 夏子
,
川原 亮輝
1宮崎大学 医学部感覚運動医学講座皮膚科学分野
キーワード:
Albendazole
,
トキソカラ症
,
眼感染症-寄生虫性
,
細胞分裂間期
,
脱毛症
,
経口投与
Keyword:
Administration, Oral
,
Alopecia
,
Interphase
,
Toxocariasis
,
Eye Infections, Parasitic
,
Albendazole
pp.518-522
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017233484
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59歳女性。約2ヵ月前より眼トキソカラ症に対してアルベンダゾールの内服加療が開始されたが、内服20日頃より急速に脱毛が出現した。内服の中止が行われたが、内服中止後も脱毛が進行するため、精査目的で紹介となった。初診時、頭髪はびまん性の疎毛を呈していたが、残存する毛髪には軟毛化や感嘆符毛はみられなかった。臨床経過および病理組織学的所見より、アルベンダゾールによる休止期脱毛症と診断し、アルベンダゾール内服中止のまま経過観察したところ、中止後約3ヵ月で発毛がみられた。
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