Japanese
English
症例報告
不整形紅斑を伴ったリウマチ性多発筋痛症の1例
A case of polymyalgia rheumatica with urticarial erythema
小野寺 英恵
1
,
阿達 直子
1
,
森 康記
1
,
松田 真弓
1
,
昆 宰市
1
,
赤坂 俊英
1
,
高橋 弘明
2
Hanae ONODERA
1
,
Naoko ADACHI
1
,
Yasuki MORI
1
,
Mayumi MATSUTA
1
,
Sai-ichi KON
1
,
Toshihide AKASAKA
1
,
Hiroaki TAKAHASHI
2
1岩手医科大学皮膚科学教室
2岩手医科大学神経内科学教室
1Department of Dermatology, Iwate Medical University
2Department of Neurology, Iwate Medical University
キーワード:
リウマチ性多発筋痛症
,
不整形紅斑
Keyword:
リウマチ性多発筋痛症
,
不整形紅斑
pp.327-329
発行日 1999年4月1日
Published Date 1999/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902829
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79歳,男性.発熱と筋痛を伴うほぼ全身の不整形紅斑を主訴に受診した.組織学的には非特異的皮膚炎の像を呈し,血管炎の像は観察されなかった,抗核抗体は陽性を示したが,筋原性酵素の上昇はなく,皮膚筋炎は否定的だった.ベタメタゾン合剤の内服で不整形紅斑は消退したが,自覚症状の改善は全くみられなかった.臨床的にリウマチ性多発筋痛症と診断され,プレドニゾロン1日20mgの投与を行い,筋痛,四肢の浮腫は速やかに消退した.近年,リウマチ性多発筋痛症の報告は増加しているが,随伴する皮膚症状の記載は少なく,興味深い症例と考え,若干の文献的考察を加えて報告した.
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