Japanese
English
症例報告
特異な紅斑を呈したLegionella pneumophiliaによる間質性肺炎の1例
A case of interstitial pneumonitis induced by Legionella pneumophilia presenting uncommon erythema
藤田 弘
1
,
伊藤 泰介
1
,
今泉 俊資
1
,
本多 淳郎
2
Hiroshi FUJITA
1
,
Taisuke ITO
1
,
Shunsuke IMAIZUMI
1
,
Atsuro HONDA
2
1静岡県立総合病院皮膚科
2静岡県立総合病院呼吸器内科
1Department of Dermatology, Shizuoka General Hospital
2Department of Internal Medicine, Section of Respiratory Diseases, Shizuoka General Hospital
キーワード:
Legionella pneumophilia
,
間質性肺炎
,
融合性連圏状紅斑
Keyword:
Legionella pneumophilia
,
間質性肺炎
,
融合性連圏状紅斑
pp.138-140
発行日 1999年2月1日
Published Date 1999/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902779
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62歳,男性.糖尿病にて食餌療法中,初診の約1か月前から倦怠感と頭痛,筋肉痛を自覚していたが放置.2週間前より四肢を中心に融合性連圏状紅斑と咳嗽が出現し当科受診.肺炎の合併を疑い検索したところ喀痰中からWYO培地にてLegionella pneumophiliaが検出され,胸部CTでは間質性肺炎の像が認められた.検査所見では著明な炎症反応と肝・腎障害の所見が認められ,皮疹の組織像では真皮上層の浮腫と血管周囲性の単核球浸潤がみられた.皮膚切片(凍結保存)からも培養を行ったが菌を分離することはできなかった.エリスロマイシンとリファンピシンにて治療を試み,菌は陰性化したものの多臓器不全へ移行し救命し得なかった.
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