Japanese
English
症例報告
結核を合併した糖尿病患者に生じた穿孔性汎発性環状肉芽腫の1例
A case of perforating generalized granuloma annulare in a patient with tubeculosis and diabetes melitus
伊藤 泰介
1
,
藤田 弘
1
,
櫻井 みち代
1
,
今泉 俊資
2
,
秋山 仁一郎
3
Taisuke ITOH
1
,
Hiroshi FUJITA
1
,
Michiyo SAKURAI
1
,
Shunsuke IMAIZUMI
2
,
Jinichirou AKIYAMA
3
1静岡県立総合病院皮膚科
2今泉皮ふ科医院
3静岡県立総合病院呼吸器科
1Department of Dermatology, Shizuoka General Hospital
2Imaizumi Dermatoclinic
3Department of Internal Medicine, Shizuoka General Hospital
キーワード:
汎発型環状肉芽腫
,
経表皮性排除現象(transepidenmal elimination)
,
穿孔性環状肉芽腫
,
糖尿病
,
肺結核
Keyword:
汎発型環状肉芽腫
,
経表皮性排除現象(transepidenmal elimination)
,
穿孔性環状肉芽腫
,
糖尿病
,
肺結核
pp.333-336
発行日 1998年4月1日
Published Date 1998/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902484
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患者は68歳,男性で,糖尿病と肺結核の治療を受けている.初診半月前より,両手背から前腕にかけて,発赤した弾性硬の中央やや陥凹した直径約2〜3cmの小結節を数個生じた.皮疹の一部は中心臍窩を伴い,潰瘍化していた.病理組織検索にて,変性した膠原線維と,その周囲に組織球,リンパ球が放射状に浸潤し,巨細胞も散見され,環状肉芽腫と診断した.また中心臍窩を伴う皮疹では,膠原線維の経表皮的排出像が認められた.本症例は糖尿病に合併しやすい汎発型環状肉芽腫であり,さらにその一部が経表皮性排除現象を起こしていた稀な症例である.
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