Japanese
English
症例報告
急速に増大し組織学的に境界が明瞭であった隆起性皮膚線維肉腫の1例
A case of rapidly growing dermatofibrosarcoma protuberans with histologically well-defined margins
榊原 章浩
1
,
藤山 忠昭
1
Akihiro SAKAKIHARA
1
,
Tadaaki FUJIYAMA
1
1仙台市立病院皮膚科
1Department of Dermatology, Sendai City Hospital
キーワード:
隆起性皮膚線維肉腫
,
被膜様組織
Keyword:
隆起性皮膚線維肉腫
,
被膜様組織
pp.953-955
発行日 1998年10月1日
Published Date 1998/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902691
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56歳,男性の左前胸部の隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)を報告した.約2年前に小さなしこりとして出現し,初診の2か月前より急速に増大して直径8cmの巨大な半球状の皮下腫瘤となった.摘出標本の組織像は,線維芽細胞様細胞の花むしろ状の密な増殖であった.非定型的な臨床像であったが,CD34が陽性に染色されたためDFSPと診断した.腫瘍は組織学的に皮下脂肪織を圧排するように増殖しており,周囲組織との境界が明瞭であったという点においても特異であった.
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