Japanese
English
症例報告
温熱療法が奏効した菌状息肉症の1例
A case of mycosis fungoides successfully treated with hyperthermia
山田 詠剛
1
,
水谷 仁
1
,
清水 正之
1
Eigo YAMADA
1
,
Hitoshi MIZUTANI
1
,
Masayuki SHIMIZU
1
1三重大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Mie University Medical School
キーワード:
菌状息肉症
,
温熱療法
Keyword:
菌状息肉症
,
温熱療法
pp.359-362
発行日 1998年4月1日
Published Date 1998/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902492
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菌状息肉症の腫瘍期の患者に対して使い捨てカイロによる温熱療法を試みた.方法は腫瘤を形成する両手掌,足底,前額に対して使い捨てカイロをそれぞれ連日1時間ずつ圧抵を行う.治療を開始したところ約2週間で明らかな効果が見られ4週間でほぼ臨床的にも組織学的にも改善を認めた.温熱療法は,高価な器具を必要とせず安価であり,また使い捨てカイロでは軟らかくどのような場所にでも貼布でき副作用もなく,今後広く試みてもよい治療法であるように思われた.
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