Japanese
English
症例報告
足底に角化性紅斑を生じた菌状息肉症の1例
A case of mycosis fungoides with hyperkeratotic erythematous plaques on the sole
石渕 裕久
1
,
岡田 悦子
1
,
田村 敦志
1
,
石川 治
1
Hirohisa ISHIBUCHI
1
,
Etsuko OKADA
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学教室
1Depertment of Dermatology,Gunma University Graduate School of Medicine
キーワード:
菌状息肉症
,
掌蹠
,
角化性紅斑
Keyword:
菌状息肉症
,
掌蹠
,
角化性紅斑
pp.865-867
発行日 2004年9月1日
Published Date 2004/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100809
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70歳,男性.約20年前よりそう痒を伴う紅褐色皮疹が出現し,全身に拡大した.7年前,皮膚組織学的所見より菌状息肉症と診断した.インターフェロンγとPUVA療法を併用し,皮疹はコントロールされていた.その後の経過中に,足底の角化性紅斑と四肢,躯幹の落屑性紅斑が新生した.足底皮疹組織像でPautrier微小膿瘍を認め,電子線治療を行った.菌状息肉症の掌蹠の皮疹は,角化性紅斑局面を呈しやすく,治療を行うにあたり他疾患との鑑別に注意が必要である.
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