Japanese
English
症例報告
非ホジキンリンパ腫の経過中にみられた原発性皮膚アスペルギルス症
Cutaneous aspergillosis occuring in a patient with non-Hodgkin's lymphoma
寺嶋 亨
1
,
安永 千尋
1
,
本城 貴子
1
,
新藤 季佐
1
,
鈴木 伸典
1
Toru TERASIIIMA
1
,
Chihiro YASUNAGA
1
,
Takako HONJO
1
,
Kisa SHINDO
1
,
Shinsuke SUZUKI
1
1阪市立総合医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, Osaka City General Hospital
キーワード:
皮膚アスペルギルス症
,
非ホジキンリンパ腫
,
フルコナゾール
Keyword:
皮膚アスペルギルス症
,
非ホジキンリンパ腫
,
フルコナゾール
pp.987-989
発行日 1996年11月1日
Published Date 1996/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902018
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54歳,男性.消化管原発の非ホジキンリンパ腫と診断され,化学療法施行中に右上腕に孤立性紅色丘疹を認めた.経過観察していたところ3日後には拡大し直径3cm大の壊死物質を付着する局面となったため生検を施行した.生検時300/mm3と著明な白血球減少を認めた.HE染色では壊死組織中に菌糸の増殖を認め,グロコット染色で菌糸が明瞭に染色された.培養でAspergillusflauusと同定した.壊死組織のデブリードマンとフルコナゾール全身投与により治癒した.原発性皮膚アスペルギルス症について考察を加えた.
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