Japanese
English
症例報告
クローン病と全身性エリテマトーデスの合併例
A case of systemic lupus erythematosus with Crohn's disease
渡辺 圭介
1
,
垂水 千早
1
,
小野 雅史
1
,
幸田 衞
1
,
植木 宏明
1
Keisuke WATANABE
1
,
Chihaya TAKUMI
1
,
Masashi ONO
1
,
Mamoru KOHDA
1
,
Hiroaki UEKI
1
1川崎医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kawasaki Medical School
キーワード:
クローン病
,
全身性エリテマトーデス
Keyword:
クローン病
,
全身性エリテマトーデス
pp.254-256
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902466
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43歳,女性.13年前に粘血水様便を初発とする大腸クローン病と診断され,サラゾピリンで加療されていた.寛解増悪を繰り返すうち8年後に蝶形紅斑を初発とする全身性エリテマトーデス(以下SLE)を発症した1例を経験した.SLEは典型的で溶血性貧血,腎症および抗リン脂質抗体陽性を伴い重症と考えられた.クローン病とSLEの合併例としての報告は稀であるが,両者ともに多彩な免疫異常を示し,また全身症状を伴うクローン病にSLEの診断基準をいくつか満たしている報告も散見される.両疾患の関連について若干の文献的考察を行った.
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