Japanese
English
症例報告
外傷性脂肪壊死の3例
Three Cases of Traumatic Fat Necrosis
滝脇 弘嗣
1
,
荒瀬 誠治
1
,
中西 秀樹
1
,
山崎 義一
2
Hirotsugu TAKIWAKI
1
,
Seiji ARASE
1
,
Hideki NAKANISHI
1
,
Yoshikazu YAMASAKI
2
1徳島大学医学部皮膚科学教室
2高知赤十字病院病理
1Department of Dermatology, Tokushima University School of Medicine
2Department of Pathology, Kochi Red Cross Hospital
キーワード:
外傷性脂肪壊死
,
脂肪壊死
Keyword:
外傷性脂肪壊死
,
脂肪壊死
pp.241-244
発行日 1990年3月1日
Published Date 1990/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900048
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
61歳,66歳,75歳女性の乳房外に生じた外傷性脂肪壊死を報告した.それぞれ右大腿,左大腿,左上腕に大小の皮下結節を数個集簇して触知し,炎症所見はなかった.いずれも数カ月から3年前に強い打撲症を経験しており,組織では皮下脂肪の変性,大小の油性嚢胞,軽度の細胞浸潤・脂肪肉芽腫像がみられ,嚢胞壁に担鉄細胞の集合をみた.以上の経験から,臨床像と問診で本症の臨床診断も可能であると思われた.あわせて,皮膚科領域では論述の少ない本症について若干の文献的考察を加えた.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.