Japanese
English
症例報告
小児皮膚筋炎の1例
A case of juvenile dermatomyositis
涌井 玲子
1,4
,
南波 正
1
,
堀 壽成
2
,
虫明 亨祐
2
,
元吉 史昭
2
,
伊藤 雅文
3
Reiko WAKUI
1,4
,
Tadashi NANBA
1
,
Toshinori HORI
2
,
Kyousuke MUSHIAKE
2
,
Fumiaki MOTOYOSHI
2
,
Masafumi ITO
3
1土岐市立総合病院皮膚科
2土岐市立総合病院小児科
3名古屋大学医学部附属病院病理部
4名古屋大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Toki General Hospital
2Department of Pediatrics, Toki General Hospital
3Department of Pathology, Nagoya University Hospital
キーワード:
小児皮膚筋炎
,
光線過敏
Keyword:
小児皮膚筋炎
,
光線過敏
pp.126-128
発行日 1998年2月1日
Published Date 1998/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902433
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
6歳,女児.顔面,四肢の露光部に紫紅色の紅斑および丘疹が出現し,約2週間後には筋力低下,筋肉痛を認めたため入院した.ヘリオトロープ疹,ゴットロン徴候,筋原性酵素の上昇,筋生検にて皮膚筋炎に特徴的な所見を認めたため皮膚筋炎と診断し,プレドニゾロン2mg/kg/日の治療を開始した.露光部にほぼ一致した皮疹の存在から,光線過敏を疑って最小紅斑量(MED)を測定したが正常であった.最近10年間の小児皮膚筋炎報告例において,光線過敏の合併頻度は13.6%であり,光線過敏合併例6例中,MEDが正常である報告は自験例のみであった.しかしMEDを測定している症例が少ないため,実際に測定を行えば,光線過敏があってもMED正常例がまだかなり存在すると推測された.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.