Japanese
English
症例報告
MRIが潜行筋病変検出に有効であった小児皮膚筋炎の1例
A case of juvenile dermatomyositis whose potentialy muscle disorders MRI was used to evaluate
加藤 一郎
1
,
本田 まりこ
1
,
新村 眞人
1
,
望月 惠子
2
Ichiro KATO
1
,
Mariko HONDA
1
,
Michihito NIIMURA
1
,
Keiko MOCHIZUKI
2
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
2望月クリニック
1Depertment of Dermatology,The Jikei University School of Medicine
2Mochizuki Clinic
キーワード:
小児皮膚筋炎
,
治療
,
MRI
Keyword:
小児皮膚筋炎
,
治療
,
MRI
pp.1140-1142
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100880
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5歳男児.初診時,顔面に淡紅色浮腫性紅斑があり,上背部に不完全脱色素斑,両手指背にGottron徴候を認めたが筋力の低下はなかった.血液検査では軽度のALT,AST,LDHの上昇とアルドラーゼの上昇を示した.生検にて,いずれも基底層の一部に液状変性がみられ,蛍光抗体直接法では表皮真皮境界部にIgMおよびC3の顆粒状沈着を認めた.MRIT2強調画像,脂肪抑制画像にて両側大腿筋の筋炎所見があり,小児皮膚筋炎と診断した.プレドニゾロン投与(10mg/日)で治療開始したところ,筋原性酵素は正常化したが,MRI所見上で筋炎所見が増悪したため,ベタメタゾン投与(1mg/日)に変更した.1か月半後,皮膚症状,筋原性酵素値,MRI所見のいずれもほぼ改善した.
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